ちいさいひと第4巻に収録されているエピソード4は、身体的虐待をテーマにしていますが、このエピソードでは児童福祉司や保育士の役割や子供との向き合い方について深く考えさせられます。
そして、ちいさいひと という言葉の本当の意味が分かるエピソードです。
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ちいさいひと:エピソード4の登場人物
- 山本蓮(れんくん・8歳)
- 山本康平(35歳):父親
- 山本芹那(33歳):母親
- 相川健太:児童福祉司
- 塚地誠:児童福祉司
- 藤井東児:青葉児相副所長
- 大場聡子:ベテラン児童福祉司
- 長澤綾香:保育士
父親に繰り返し暴力をふるわれていた、山本蓮君(8歳)を児童相談所で保護するところから始まります。
しかし蓮君は、父親から受けた暴力が原因で、お風呂に入るのを嫌がったり寝付くことが出来なかったりという状態が続きます。
また、周りの子供たちと馴染めずに、他の子のおもちゃを取ったりという問題行動を起こすようになります。
そのころ、父親である山本康平は、週末に妻・芹那の両親が蓮君に会いに来ることから、児童相談所から蓮君を連れ戻そうと焦り始めます。
ちいさいひと 藤井東児の言葉
蓮君を保護して保育士である長澤綾香が面倒をみるのですが、蓮君がなかなかなついてくれず、限られた時間の中で行う「保育士の仕事って何なのか?」と保育士の仕事に疑問を持ち始めます。
そんな時に先輩である大場聡子から「保育士の仕事って種を蒔く仕事だと思うの」とアドバイスをもらい、子供との付き合い方、子供たちと同じ目線に立てているかを昔、藤井東児から言われた言葉で諭されます。
同時刻に、思い詰めている健太をコーヒーに付き合わせた藤井東児から、子供たちとの接し方についてアドバイスをもらいます。
彼らは「ちいさいひと」だと。
子供たちは自分の想いや感情を上手く表現できない事もある。でも、全部理解しているし周囲の全てを観察している。大人たちが観察している以上に。
だから彼らには一人前の人間として接する。年齢や体の大きさで判断しない。そして、しいさいひとに心を開いてもらおうとするのであれば、技術や知識だけじゃなく心で伝えろ。どれだけ本気で向かい合っているかを心で伝えるんだ。
健太と聡子はこの言葉で自分たちがしなければならない事をもう一度自覚し直して仕事に戻っていきます。
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父親がとった狂気の行動
蓮君を早く連れ戻そうと焦った父親は、夜間、児童相談所に強制引き取りにやってきます。
玄関でドアを半開きの状態で対応していた健太に体当たりをくらわせ、健太の持っていたカッターナイフを奪い、強引に蓮君を連れて帰ろうとします。
帰りたくないと言う蓮君を強引に連れ戻そうとする父親の前に健太が立ちはだかり、父親の持っていたカッターナイフが健太の腹部に付きたてられる!!
健太は無事なのか!? 蓮君は保護されたのか!?
歪んだ愛情表現である虐待の結末はぜひコミックでご覧ください。
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