新・ちいさいひとの第2巻に収録されているエピソード2は、教育虐待がテーマになっています。
自分たちと同じような道を歩んでほしいと願う教育熱心な親と、その行き過ぎた教育方針から逃げ出したい子どもの苦しみを描く問題作。
この難しい問題に、児童福祉司はどのように取り組んでいくのか?という部分も見どころです。
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新・ちいさいひと:エピソード2(第2巻)の登場人物
- 平手玄樹:中学3年生
- 相川健一:中学3年生、平手玄樹の同級生、相川健太の里子としての弟
- 相川健太:児童福祉司
- 黒木悦子:青葉児童相談所 所長
- 塚地誠:児童福祉司
- 大場聡子:児童委福祉司
- 藤井東児:青葉児相 副所長
- 長澤彩香:保育士
- 深津奈々:保健師
- 山下裕矢:一般職員
- 剛力克己:弁護士、子どもシェルター理事
第1話 プレッシャー
中学校で常にトップの成績の平手玄樹。今回の期末テストでもトップだったが、100点ではなく98点。
この結果に平手玄樹君は動揺し、教室で吐いてしまう。
実は、平手玄樹君の父(医者)やその兄弟、兄や従兄弟もすべて慶天堂という名門の学校に通っているのですが、玄樹君は受験に失敗して公立の中学校に通っているため、高校で慶天堂に受からせようととにかく勉強を押し付ける父と母のプレッシャーに苦しんでいます。
スマホの没収、勉強が終わるまでは食事抜きという環境でとにかく勉強を強制させられます。
第2話 援軍
児童福祉司の相川健太は、健一から平手玄樹君の話を聞いて心配になり、一時保護を児童相談所の所長・黒木に提案しますが却下されます。
そこに新人の山下裕矢が来て健太と話をするんですが、
「教育虐待と教育熱心な親との線引きが難しい」
「子供の将来のために多少の強制はあったとしても、それが子供のためになるのかもしれない」
こういったセリフには考えさせられるものがあります。
ただ、本人が精神的に追い詰められるような場合には明らかな虐待になるので、親から一時的に保護する必要があります。
そのため、客観的証拠を集める為と、最悪の事態に備えて「子どもシェルター・ジェミニ」の理事を務める弁護士、剛力克己に協力を仰ぐことに。
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第3話 急転
睡眠や食事まで削られて勉強を強制させられる玄樹君は、自傷行為の末ナイフを手に取ります。
ここでは大事に至ることなく塾で勉強する玄樹君ですが、心配して様子を見に来た健一に「あの家には帰りたくない!」と告白。
玄樹君本人の意思で、児童相談所で一時保護することを決定していき、玄樹君の両親に
- 一時保護すること
- 面会や通信を控えること
この2点を伝えます。
第4話 対峙
玄樹君の両親は弁護士を立てて全面的に争う構えを取りますが、児相側の剛力弁護士に論破される。
直接話したいと父親と母親が面会に来て玄樹君と話をしますが、玄樹君は「家に帰りたくない。医者にもなりたくない」と答えます。
その答えに激高する父親。
その騒ぎを聞きながら玄樹君は冷静に言葉を発します。
「死にたいってずっと思ってた。。」
最終章 本気の思い
「でも本当は自分が死にたかったんじゃない…。本当は…」
この後、玄樹君からあまりにも思いつめた、あまりにも衝撃的な言葉が綴られます。
ここからは簡単な解説では伝えることが出来ませんので、ぜひ本編で確認していただければと思います。
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