「ちいさいひと」の中で活躍する児童福祉司ですが、いったいどういった人達なのかを説明します。
\ 購入する場合はPayPayも使えます /
児童福祉司って何をする人?
○子供に関するあらゆる相談に応じるスペシャリスト
児童相談所の専門職員で「ソーシャルワーカー」と呼ばれていて、子供への虐待問題では中心的な役割を果たしています。
でも、虐待だけを扱っているわけではなく、
- 親が死亡したり行方不明になったため子供を育てる大人がいない
- 盗みや家出などの「非行」
- 障害がある
- 学校に行けない
など、18歳未満の子供に関するあらゆる相談に応じています。
虐待問題では、安全確認のための調査や、警察や学校など関係する機関との情報交換や調整、一時保護、立ち入り調査を行ったり、保護した子供の施設入所などを行っています。
児童福祉司の仕事量は?
○欧米に比べ、とても多い担当ケース数。1人約100件
児童福祉法施行令によって、人口5~8万人を1人で担当するのが「標準」とされています。
全国で2477人が配置されていますが、自治体によって人数差があるため、児童福祉司1人当たりの管轄人口には差があります。
虐待、それ以外の相談を合わせた児童福祉司1人当たりが抱えている案件は、新規発生と継続ケースを合わせて、1人平均100件。制度の違いは有るものの、欧米では担当する件数が1人20~40件程度と、大きな違いがあります。
日本の児童福祉司が自分の担当ケースのうち「十分対応できている」と考えているのは3割に満たないのが現状です。とにかく人が足りていません。
\ 購入する場合はPayPayも使えます /
一時保護所とは?
○虐待などの疑いがあれば、保護者の同意なしに保護出来る
この物語の登場人物「長澤」さんが配属されている一時保護所とは、一時的に子供を預かる施設のことです。
児童福祉法33条は、児童相談所所長に「必要があると認める時」は、子供を家族と切り離して一時保護することが出来ると定めている。
原則は保護者の同意が必要ですが、「著しく児童の福祉を害する」と認められる場合は、職権によって強制的に一時保護できます。
全国に205か所ある児童相談所のうち、一時保護所があるのは124か所しかなく、全体の約36%が定員オーバーとなっているのが現実です。
※ 数値は、2010年現在のものです。
出典:【漫画】ちいさいひと第一巻
【スマホ漫画】ちいさいひと 青葉児童相談所物語は、1巻の最初の部分を無料で立ち読みすることができます。
\ 購入する場合はPayPayも使えます /